
私の息子は高校生であるにも関わらず、週末の買い物にはとても協力的で、ほとんど毎回一緒に付き合ってくれます。
重たい荷物を持ってくれるだけでも本当に助かりますし、何より何気ない会話ができる時間が私にとっては貴重なひとときでもあります。
とはいえ、さすがにテスト期間中ともなると話は別です。
「今日は無理」とはっきり言ってくることもあり、こちらも「まあ、そうだろうな」と納得しています。
念のため「今日は来てくれるの?」と聞いてみるものの、内心では「今日は来てくれないだろう」と思っているのが正直なところです。
ところが、そんな時期にも関わらず「明日は行くから」「今日は行くから」と、わざわざ自分から言ってくる日があります。そんな時、私は心の中でそっとつぶやきます。「これは何かあるな」と。
「あ、ありがと!」息子に答えつつ、おやつなのか、それとも最近気にしているスキンケア用品なのか。あれこれ想像しながらも、あえて口には出さず、いつも通り一緒に買い物へ出かけます。
そしてその予感は、ほぼ間違いなく的中します。
「肌荒れに効く乳液が欲しいんだけど…」
「このお菓子、美味しいらしいんだよね」
など、少し遠慮がちに、しかししっかりとした目的を持っておねだりしてくるのです。
その様子がまた可愛らしく、私は「いいよ」とつい笑顔で応えてしまいます。
ただ最近は、この年頃のコスメが意外と高価なものも多く、レジで「おっ…」と少し驚くことも増えました。
それでも、こうして一緒に買い物に来てくれる時間や、何気ない会話の中にある成長の気配を感じられることの方が、私にとってはずっと大きな価値があります。
下心があるのは分かっている。
それでも、頼ってくれることが嬉しい。
そんなささやかなやり取りの中に、親としての喜びを感じる今日この頃です。
いつかこうした時間も減っていくのかもしれません。だからこそ今この瞬間を大切にしながら少し高い乳液の値段にも、そっと目をつぶっているのです。
