ムソルグスキーの展覧会の絵に癒やされる

【コラム】

絵画の展覧会を散策すると作家の方が有名であろうと無名であろうと絵画の世界に引き込まれてしまい普段味わえない不思議な気持ちになります。

この曲はムソルグスキーがハルトマンという友人を亡くし、その友人の遺作展を見てインスピレーションを得て作曲されたようです。

この曲は文字通り展覧会を散策しているプロムナードという有名なメロディー部分とそれぞれの絵画を見て作曲した小曲が組み合わせられています。

1.第1プロムナード
2.小人(グノーム)
3.第2プロムナード
4.古城
5.第3プロムナード
6.テュイルリーの庭-遊びの後の子供たちの口げんか
7.ビドロ(牛車)
8.第4プロムナード
9.卵の殻をつけた雛の踊り
10.サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ
11.リモージュの市場
12.カタコンベ – ローマ時代の墓
13.死せる言葉による死者への呼びかけ
14.鶏の足の上に建つ小屋 – バーバ・ヤガー
15.キエフの大門

Web上では沢山詳しい解説がありますが一例でWunderbar ! なまいにちさんのブログの該当箇所にリンクを貼らせて頂きます。

ムソルグスキーはピアノで作曲をして当時はあまり大ヒットした様子はありませんがピアノ曲も大変素晴らしいので是非聴いてみて下さい。

渡邉千晶さんのピアノ演奏

今ほどよく聴かれるようになったのはラベルが編曲してからのようです。

トランペットから始まるあれです!

カラヤン~ベルリンフィルの演奏

カラヤンとベルリンフィル演奏はやはり素晴らしいですね!

私がこの曲でどうしても欠かせない演奏があってチェリビダッケ~ロンドン交響楽団の演奏です。

カラヤン版のように通常は35分前後で演奏される事が多いのですがチェリビダッケは45分かけて演奏しています。

かなりスローテンポという事になりますが名オーケストラがその指揮に素晴らしい演奏で応えているのです。

14.鶏の足の上に建つ小屋 – バーバ・ヤガー から 15.キエフの大門 に移る際、鳥肌が立って収まりませんでした。名演奏に出会った時の感動ってこういうのを言うのかと兎に角感動したものです。

Youtubeでは素晴らしい事にその演奏が視聴出来ます。

チェリビダッケ~ロンドン交響楽団の演奏

如何でしたか?

ムソルグスキーが実際に目にした絵画を見て聴くのもいいですし、曲を聴いて絵画を想像するのもありだと思います。

本日は展覧会の絵をたっぷり楽しんで下さい。